ドコモ光をマンション・アパート・集合住宅に導入する場合の注意点
アパートやマンションといった集合住宅にお住まいの方は、ネット回線を契約する際に注意すべきことが多くあります。
所有者が他人なので確認事項や許可を貰うことが多く、手続きが分からず調べるのも面倒で契約を諦めてしまう方もいると思います。
本記事ではドコモ光マンションタイプの料金や速度、導入する際の手続き方法や注意点を紹介します。
是非参考にして下さい。
目次
ドコモ光マンションタイプの回線速度
ドコモ光をマンションに導入した際の回線速度について紹介します。
ドコモ光はNTTの回線を利用しています。
よって回線速度もフレッツ光と同じで、
下り (データ受信) | 上り (データ送信) | |
---|---|---|
➀ | 最大1Gbps | |
② | 最大200Mbps | 最大100Mbps |
③ | 最大100Mbps |
以上の3種類になります。
集合住宅の場合③の上下最大100Mbpsの回線(VDSL方式)が多く導入されます。
ドコモ光マンションタイプの月額料金プラン
ドコモ光のマンションタイプは契約するプロバイダによって料金プランが異なります。
配線方式による違いもあり計4種類あるので、以下表で紹介します。
定額プラン | 月額料金 |
---|---|
タイプA | 4,000円 (5,000円) |
タイプB | 4,200円 (5,200円) |
タイプC | 4,000円 (5,000円) |
単独タイプ | 3,800円 (4,800円) |
※()内は2年の定期契約が無い場合の月額料金
ドコモ光マンションタイプの工事費用・工事内容
ドコモ光を集合住宅に導入する際の工事費用、そして開通工事の内容を紹介します。
まず工事費用は派遣工事が必要か否かで料金が変わります。
居住タイプ | 初期工事費用 | 登録手数料 |
---|---|---|
マンション アパート | 15,000円 ※派遣(屋外/屋内)の場合 | 3,000円 |
7,600円 ※派遣(屋内のみ)の場合 |
なので手数料を併せると2万円近くかかります。
そしてマンションタイプの開通工事の流れは大きく分けて3ステップです。
画像引用:ドコモ光の工事内容について|ドコモ光
※画像はVDSL方式
- 光ケーブルを家の中に引き込む
- 引き込んだ回線とホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター)を接続
- ホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター)と利用機器を接続
以上が大まかな工事の流れです。
工事は半日ほどで完了します。
ドコモ光の工事内容についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ドコモ光マンションタイプ対応のプロバイダ
ドコモ光マンションタイプの対応プロバイダを紹介します。
料金タイプ別で表で紹介します
料金タイプ | プロバイダ |
---|---|
タイプA | ドコモnet、plala、so-net、GMOとくとくBB、@nifty、DTI、ic-net、 Tigers-net.com、BIGLOBE、andline、SYNAPSE、excite、エディオンネット、 SIS、楽天ブロードバンド、TIKITIKI、hi-ho、@ネスク、COARA |
タイプB | OSN、@TCOM、TNC、AsahiNet、WAKWAK、@ちゃんぷるネット |
ドコモ光マンションタイプの解約金・違約金
ドコモ光では、
- 初期費用(工事費)の分割支払いが残っている
- 年間契約のプランに加入している
- プロバイダごとの割引プランの加入状況
- オプションサービスに加入している
以上によって解約時に違約金が発生します。
以下、具体的な金額を表で紹介します。
内容 | 期間 | 解除料金 (違約金) | |
---|---|---|---|
初期費用分割金 | 16,200円割賦 | 270円/60回 337円/48回 450円/36回 675円/24回 1,350円/12回 | 残分を一括請求 |
契約プラン | 定期契約あり | 2年自動更新 | 8,000円 |
定期契約無し | 無し | 0円 | |
プロバイダの割引プラン | 2年 | 5,000円~10,000円 | |
オプションサービス | 1年間~2年間 | 10,000円 |
例として、
「定期契約プラン(2年更新)」を契約し、「初期費用は分割60回払い」で「プロバイダの割引プラン」を適用、ひかりTV等「オプションサービス」も契約した状態で、「一年間」利用して解約
といった状況だと、
・初期費用分割金 60ヶ月‐12ヶ月=残48か月分×270円=12,960円
・定期契約プラン(2年更新)違約金 8,000円
・プロバイダ割引解約金 10,000円
・オプションサービス解約金 10,000円
となり、合計40,960円の一括払いがドコモ光を解約するのに必要になります。
ドコモ光の解約方法や、違約金を無くす方法などはこちらの記事をご覧下さい。
ドコモ光マンションタイプの契約方法・おすすめ申し込み窓口
ドコモ光の契約はWebサイトから申し込むことがおすすめです。
例えばドコモ光を携帯ショップ(運営元)や家電量販店で申し込んだ場合、店舗の維持費や人件費といった諸経費をまかなうために、特典が割安になります。
訪問販売員からの契約も上と同様です。
Webサイトから申し込む場合そういった費用が抑えられているため、その分特典が魅力的になります。
以下、おすすめの申し込み窓口をランキング形式で紹介します。
plala

キャンペーン | : | 15,000円キャッシュバック |
---|---|---|
料金 | : | 4,000円~5,200円 |
サポート | : | 訪問設定サポート1回無料 |
WiFiルーター | : | 無料レンタルあり(IPoE対応) |
セキュリティソフト | : | 24か月無料 |
plalaはキャンペーン、サポート、セキュリティソフトなどすべての要素で他のプロバイダと比較しても最高水準です。例えばキャンペーンに関しても業界最高クラスの15,000円がキャッシュバックされますし、セキュリティソフトに関しても有料、あるいは12か月無料のプロバイダが多い中plalaは24か月無料で利用することが出来ます。さらに訪問サポートに関しても初回は無料で利用することが可能です。ドコモ光に関しては料金的にもサービス内容的にもplalaを選んでおけば間違いないでしょう。
So-net

キャンペーン | : | 15,000円キャッシュバック |
---|---|---|
料金 | : | 4,000円~5,200円 |
サポート | : | 無料訪問サポート(利用する場合はWiFi無料レンタルなし) |
WiFiルーター | : | 無料レンタルあり(v6プラス対応) |
セキュリティソフト | : | 24か月無料 |
ぷららに次いでおすすめなのがSo-netです。特にフレッツ光などでSo-netを利用していたという人はアカウント情報を引き継げる分手続きが楽なのでSo-netを選んでもいいかもしれません。キャンペーンに関してもplala同様に15,000円のキャッシュバックが付いてくるのでその点は申し分ないのですが、訪問サポートとWiFi無料レンタルはどちらか一方しか選べないので、その点は若干plalaに見劣りしてしまいます。
ネットナビ

キャンペーン | : | 15,000円キャッシュバック |
---|---|---|
料金 | : | 4,000円~5,200円 |
サポート | : | リモートサポート無料 |
WiFiルーター | : | 無料レンタルあり(IPoE対応) |
セキュリティソフト | : | 12か月無料 |
プロバイダをドコモで統一したいなら代理店であるネットナビから申し込みましょう。
プロバイダ独自のキャンペーンは上の2社に劣っていますが、キャッシュバック特典については全く同じ条件で受け取ることが出来ます。
光コラボとしての一本化を崩したくない方はネットナビがおすすめです。
ドコモ光マンションタイプのキャッシュバックキャンペーン
ドコモ光では、
- 初期工事費用無料
- ソフトバンクスマホとのセット割
- 他社乗り換えでケータイ解約料が実質無料
- 開通前モバイルWi-Fiレンタル
- dポイントプレゼント
以上のキャンペーンがどこの窓口でも利用できます。
前章で紹介した窓口ではさらに15,000円のキャッシュバックやプロバイダ独自のキャンペーンを受けることが出来ます。
ただ、キャッシュバックを行っていない申し込み窓口もあるので、以下からキャッシュバックを行うおすすめのキャンペーンサイトを表で紹介します。
プロバイダ | キャッシュバック金額 | キャンペーン内容 | 公式HP |
---|---|---|---|
ドコモnet | 15,000円 | ・リモートサポート無料 ・訪問サポート無料 ・セキュリティソフト12ヶ月無料 ・WiFiルーターレンタル ・Webメール ・メール転送サービス ・マルウェア不正通信ブロック機能 | 公式HP |
plala | ・リモートサポート無料 ・訪問サポート初回無料 ・セキュリティソフト24ヶ月無料 ・WiFiルーターレンタル ・フリーチケット1200円分 ・ひかりTVエントリープラン ・有害サイトブロック ・Webメール ・メール転送サービス ・プライベートドメインメール | 公式HP | |
so-net | ・リモートサポート6ヶ月以内初回無料 ・訪問サポート無料 or WiFiルーターレンタル無料 ・セキュリティソフト24ヶ月無料 ・ソニーグループ優待・割引サービス ・ホームページ(10MBまで) ・ブログ(1GBまで) ・Webメール ・ファミリーパック(家族3名まで追加ID無料) | 公式HP | |
GMOとくとくBB | ・セキュリティソフト12ヶ月無料 ・WiFiルーターレンタル ・ホームページ(350MBまで/最大15個) ・Webメール ・メール転送サービス ・くまポン優待特典付与(毎月) | 公式HP | |
DTI | ・リモートサポート無料 ・訪問サポート初回無料 ・セキュリティソフト12ヶ月無料 ・WiFiルーターレンタル ・ホームページ(100MBまで) ・Webメール ・メール転送サービス ・DTI Club OFF(会員優待サービス) | 公式HP |
ドコモ光をマンションに導入する際の注意点
ドコモ光をマンションに導入する際は、
- 回線速度が1Gbpsより下がることがある
- そもそも契約が出来ない場合がある
上記の注意点を把握しておきましょう。
回線速度の項目でも説明したように、マンションやアパートといった集合住宅では配線に光配線方式(1Gbps)でなくVDSL方式(100Mbps)が多く採用されます。
「光回線は1Gbpsの回線速度」と思い込んでいると、いざ回線速度が落ちると知った時にガッカリしてしまいますよね。
そして後述しますが、集合住宅にドコモ光を新規導入する際は、オーナーや管理会社に導入工事の許可を得なければなりません。
ここでもし断られてしまうとそもそも契約自体が出来ないので、集合住宅にお住まいの方はまず最初にオーナーや管理会社に確認をしましょう。
ドコモ光マンションタイプでよくある質問
ドコモ光をアパートやマンションに導入する際に多い疑問と、その答えを紹介します。
導入する際の対応や手続き方法は?
集合住宅の場合、すでに導入されている回線があるかをまず確認しましょう。
NTTの光ファイバーが引き込まれているならすぐに申し込みが可能です。
新規導入が必要ならば建物のオーナーや管理会社に導入工事の許可を取りましょう。
許可が下りれば集合住宅でドコモ光の申し込みが可能です。
集合住宅の工事についてはこちらの記事をご覧ください。
もし万が一、導入工事の許可が下りなかった場合は、工事不要のポケットWi-Fiがおすすめなので、こちらの記事をご覧ください。
マンションだと速度が遅い?
マンションの場合、配線がVDSL方式になりやすいと紹介しました。
VDSL方式は回線速度が100Mbpsしか出ないので、そうなると集合住宅では戸建て住宅よりも回線速度が遅くなります。
さらに上記とはまた別の問題で、マンションでは回線速度が低下することがあります。
原因としては集合住宅での光回線の引き込み方法によります。
以下の画像をご覧ください。
戸建て住宅では1本の光回線を1つの家庭で利用します。
集合住宅では引き込んだ光ファイバーをMDF室という共有部に引き込み、そこから光回線を契約している各住戸に配線しています。
なので、利用者が多いほど回線が混雑して速度低下を引き起こします。
マンションは絶対に低速だという訳ではありませんが、戸建てよりも速度低下の可能性が高いということは覚えておきましょう。
ドコモ光マンションのVDSL方式とは?
マンションなどの集合住宅では地下などに設置してある配電盤室(MDF室)から各部屋に通信を通す必要があります。
VDSL方式とは、配電盤室に集束されている各戸への既存の電話回線を利用して各部屋にインターネットのサービスを提供する手段です。
既存物を利用しているので工事がしやすい分、一般的な光配線方式より回線速度が劣るのが特徴です。
マンションなのに戸建てタイプが導入される?
2~3階建て程度のアパートやマンションならば、集合住宅といえども戸建てタイプの導入が出来ます。
集積装置の有無や管理者の許可によって決まるので、どのタイプが導入可能かは公式サイトで調べましょう。
ちなみに、集合住宅用のタイプの方が月額料金が安いので、アパート・マンションにお住まいの方は可能であるならば集合住宅用のタイプを契約するべきです。
まとめ
以上がドコモ光マンションタイプについての紹介です。
マンションタイプは戸建てタイプに比べ料金は安いですが、回線速度が遅くなる可能性やそもそも契約がしづらいといったマイナスな要素もあります。
高額な開通工事までしたのに、満足いかない回線だったら最悪ですよね。
そういったリスクが嫌な方は、工事不要でインターネット接続が出来るポケットWi-Fiの契約がおすすめです。
皆さんのインターネット契約に本記事が役立つと幸いです。
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