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VDSL方式とは?回線速度が遅い?メリット・デメリットを解説!

普段何気なく利用しているインターネットですが、実はインターネット回線にはいくつか種類があるのはご存知でしたか?

ADSL・光・ISDN、そして今回紹介するVDSLなど様々な通信の形があります。

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VDSL方式とは

VDSLとは正式名称を「Very high-bit-rate Digital Subscriber Line」と呼んでいる回線です。

電話回線を使っているという面ではADSLと同じ技術ではありますが、VDSLはADSLとはかなり違う性質を持ち合わせています。

光回線の宅内配線方式のひとつとして使われている

VDSL方式は、インターネットが普及する以前の建物では内線電話網を利用して各部屋にインターネットのサービスを提供する手段として利用されていました。

今でも古いホテルなどはこのような形をとっている場所も少なくありません。

ここ最近は、光回線の宅内配線方式のひとつとして使われることがかなり多くなっています。

マンションなどの集合住宅では地下などに設置してある配電盤室(MDF室)から各部屋に通信を通す必要があります。

VDSL以外にも光ファイバーケーブルを用いて各部屋との通信のやりといをする方法がありますが、光ファイバー通信を可能にするメタル線を曲げることができず、配管を通して各部屋に通信を提供することができません。

難易度が高い光ファイバーケーブルを用いた宅内配線の方法の代わりに、既存の電話回線が使えるVDSL方式の宅内配線がメジャーな手段として使われています。

宅内配線にはVDSLのほかに、光ファイバーケーブルを使う光配線方式、かなりレアなLAN配線方式の3種類があります。

↓の図にあります通り、「外から建物まで通信のやりとりをしてくれるのが光回線で、建物から各部屋に送受信するのがVDSL」というイメージになります。


引用:フレッツ光

VDSL方式のメリット

通信速度はADSLより速い

VDSLはADSLに比べて通信が速度が速いのが特徴です。

ADSLの通信の最大速度が下り50Mbps程度で上がり5Mbps程度なのに対して、VDSLは下り100Mbps程度で上がり40Mbps程度の速度で通信が可能になっています。

ADSLではカクカクしてしまう画質のインターネット動画でも、VDSLなら問題なく見れるくらいの速度の差があります。

宅内配線の中でも工事がしやすい

ここ最近建てられたマンションは話が別ですが、古くからあるマンションをはじめとした集合住宅ではアナログ回線を用いた通信を行うものがほとんどです。

現代のインターネットの通信容量に合わせて就業住宅に光回線をマンションに通そうと思っても、通信の大元を管理している配電盤室(MDF室)から各部屋まで光ファイバーケーブルを通すのは至難の業です。(VDSLのメタル線ほど光ファイバーケーブルは柔軟に曲げられないため)

その代替手段として既存の電話回線が使える大規模工事が必要ないVDSLを用いた通信が注目を集めてよく使われています。

回線工事費用が安い

利用ユーザーにはあまり関係のない話ですが、上述の通りVDSLは既存の電話回線をそのまま使うことができます。

そのため他の宅内配線方法である光ファイバーケーブルを用いた光配線よりもコストを抑えて開通させることが可能です。

VDSLのデメリット

ADSLとは違い長い距離での配線には不向き

VDSLは同じ電話回線を使った通信方法であるADSLよりも回線速度が速いですが、デメリットもあります。

ADSLは電話局から加入者の自宅まで配線をすることを想定して用いられた技術であるため数キロメートルの通信が可能になっています。

ところがVDSLは数キロはおろか1kmも離れると通信速度が低下するというレベルではなく、ほとんど通信ができなくなってしまうというデメリットがあります。

光ファイバーの宅内配線と比べると遅い

またVDSLの特徴はADSLよりも回線速度が速いことですが、残念ながら最速の宅内配線というワケではありません。光ファイバーケーブルを用いた「光配線方式」には敵いません。

VDSLは前述の通り電話回線を利用していますが、光配線では現在ネットワーク技術の最高峰通信性能を持つ光ファイバーケーブルが用いられています。

配電盤室(MDF室)まで呼び込んだ光回線をVDSLにより各部屋に流していたところを、光回線の質をそのまま各部屋まで提供できる光配線の方が優秀という結論になります。

ADSLよりは速いといってもVDSL方式の通信速度は最速100Mbpsです。一方光回線では1Gbps(1,000Mbps)の速度を有しています。約10倍の差があります。

光配線かVDSLかを見分ける方法

自分の宅内で利用しているのが光配線かVDSLなのかを見分ける方法を解説します。

外観から光コンセントを確認する

宅内の壁面に以下のようなものが設置されている(光コンセント)場合、それは光配線方式だということになります。


引用:NTT東日本

モデムを確認する

自宅内にあるモデムからVDSLかどうかを判断することができます。下記写真はauひかりマンションタイプを利用している家のモデムになります。

モデムの右部分に「BL902HW」書いてあるので、それで検索をかけてみたところ「マンションタイプV」の貸し出し端末に該当するようです。


引用:au

そして「タイプV」というのはVDSLのことを指している記述を確認することができました。


引用:au

インターネット会社に連絡をする

他にも契約しているインターネットプロバイダや回線業者に連絡をして聞く方法もあります。

光コンセントの有無やモデムだけでは判断できないという方は、問い合わせの電話することで確認をすることが可能です。

管理会社や大家さんに聞く

また直接聞いて確認するのであれば、管理会社あるいは大家さんに連絡を取るというのも選択肢の1つとしてあります。

ただし、両社ともインターネットのスペシャリストというワケではないので、正確な情報が返ってこない可能性もありますの注意が必要です。

VDSLの速度を改善する方法

ADSLよりは速く光配線よりは遅いといった印象のVDSL。一般的には10Mbpsあれば大抵のことはできると言われています。

ですが利用する時間帯やオンラインゲームをする時に動作が重いと感じる人も少なくないでしょう。

そこでVDSLの回線速度を改善する方法を紹介したいと思います。

時間帯を変えてインターネットを利用する

マンションなどの集合住宅では共有部分でのアクセスが集中して回線が重くなることがあります。

「夜になるとインターネットが繋がりにくい」と感じるのであればまさしくそれです。時間帯を変えてインターネットを利用することで集中している時間よりストレスなく利用できる可能性があります。

モデムやルーター機材による不調

VDSLが直接関係していることではないですが、今まで使えたのに「ある時を境に速度が遅くなった」と感じるのであれば通信機器の不調や故障の可能性もあります。

これらの機材はあなたが外出中やお休みの時も年がら年中起動しているので、どこかのタイミングで壊れていてもおかしくありません。

とくに5年以上使っているというのであれば、モデムはNTTや回線事業者に、ルーターはお店で新しいものを購入する、という方法を試してみるのも1つの手です。

有線LANを利用してみる

また有線LANにてパソコンやゲームなどをインターネットにつないでみるのも1つの手です。

当然のことですが、無線LANよりも有線LANの方が回線のやりとりをケーブルを通じてダイレクトに行えるのでアクセスは良くなります。

とくにオンライン対戦ゲームのような不特定多数と膨大なデータの受け渡しが発生する通信を行う場合、無線LANだとまずラグってしまい自分も相手もまともにゲームができません。

置き型ホームルーターを試してみる

回線の共有部分にアクセスが集中するからインターネットが重くなる、のであればマンション住人と被らない回線を利用するというのも1つの手です。

とは言ってもポケットWi-Fiの場合大量のデータ送受信を行うと規制が掛かってしまいかえって不便になる可能性があります。

そこでおすすめなのがSoftBankの「SoftBank Air」というホームルーターです。

このルーターはコンセントを設置する置き型のルーターなのですが、速度制限の上限が無く下り最大261Mbpsと光回線には劣るもののかなりの速度を誇っています。

工事も必要なく簡単に設置できるメリットに加えて、スマートフォンをソフトバンクで利用している方は携帯電話代がお得になります。

SoftBank Airの公式サイトをチェック!

別の回線業者に切り替える

どうしても「光配線で快適なインターネットライフを過ごしたいけど引っ越しもごめんだ」という人は、もしかしたら別の回線業者に切り替えることでVDSLから光が利用できる可能性があります。

光回線を提供している業者にはNTTと電力会社の2つがあります。そして電力系の会社ではNTTブランドとは異なる設備系統を利用しているため、建物やエリアが対応していれば導入できる可能性があります。

ご自身のエリアがサービスに対応しているかどうかは、下記の回線業者の申し込みサイトから確認することができます。

今住んでいる家がVDSLの判定でも、もしかしたら上記のサービスから連絡したら「光配線方式になった」というケースもあるので、気軽に聞いてみることをおすすめします。

まとめ

  • VDSLは厳密に言うと光回線を各部屋に提供するものである
  • 電話回線を用いるため設置が容易であるため利用ニーズは高い
  • ADSLに比べて距離は短いが回線速度は速い
  • 光配線に比べたら遅い

というのがVDSLについての要点になります。

またVDSLで回線が遅いという人は戸建てタイプであるならば、この機会に光ファイバーを用いた光配線方式に切り替えて快適なインターネットライフを送ってみてはいかがでしょう?

マンションタイプの人も、ホームルーターを利用したり、別の回線事業者に相談をしてみることで回線速度を上げることが可能ですので検討してみてください。

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